機能性モノマー事業
クロロメチルスチレン(CMS)
化学品名:クロロメチルスチレン・クロルメチルスチレン(Chloromethyl styrene)
別 名:ビニルベンジルクロリド・ビニルベンジルクロライド(Vinylbenzyl chloride)
クロロメチルスチレン(CMS)は、分子中にビニル基とクロロメチル基を有する反応性の高いモノマーです。この反応性(二官能性)モノマーの応用の自由度から、ゴム、樹脂、等の高分子改質剤、写真材料、カップリング剤、その他各種処理剤の原料として、広範な用途に用いられております。さらに、新たなCMS誘導体の可能性が各分野で無限に広がります。
CMS一般特性
外 観 | 淡黄色透明液体 (重合禁止剤による着色) |
|
---|---|---|
分子量 | 152.62 | |
沸 点 | 229~240℃ | |
凝固点 | -15.5℃ | |
比 重(25℃) | 1.09~1.10 | |
粘 度(25℃) | 1.8~1.9cps | |
屈折率 nD25 | 1.57 | |
表面張力 | 38m N/m | |
溶解度 | H2O inCMS | 0.07g/l |
CMS inH2O | 0.6g/l | |
引火点(CMS-14) | 107(108℃) |
クロロメチルスチレン(CMS)には、メタ体、パラ体の2種類の異性体があり、製品としては、メタ体、パラ体混合物であるCMS-P、パラ体主体のCMS-14の2品種があります。
CMSの品質
CMS-P | CMS-14 | ||
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純度 | クロロメチルスチレン | 95%以上 | 95%以上 |
不純分 | α-クロロメチルスチレン ジクロロ体 |
2%以下 2%以下 |
2%以下 2%以下 |
異性体比率 | メタ体 パラ体 |
45~55 45~55 |
5 95 |
クロロメチルスチレンの反応性
クロロメチルスチレンは、ビニル基とクロロメチル基の2つの反応基を有しており、2通りの経路により、高機能性高分子を誘導できます。
(1)モノマーのクロロメチル基を反応させ、機能性モノマーを経て重合し機能性高分子を得る方法(A→D)
(2)CMSを重合したのち、高分子反応によって機能性高分子へ誘導する方法(B→C)
があり、どちらの反応も容易に進行します。
この様にCMSを出発原料とし機能性高分子を得るプロセスは、目的にあわせ選択できます。
用途
イオン交換膜、シランカップリング剤、樹脂改質剤、ゴム改質剤、写真材料、感光材料、等
法律関係
国連分類:クラス6.1
国連番号:2810
容器等級:P.GⅢ
化 審 法:3-46
消 防 法:危険物第4類第3石油類(非水溶性)
CAS NO,:30030-25-2(CMS-P)、1592-20-7(CMS-14)